VulsRepo を v0.4.0 に更新しました。日付、サーバーやフィルターを URL パラメータで決め打ちすることで、対象データをフィルタリングしてすぐに表示できるようになりました。
今回のアップデートにより、サーバーや期間、フィルターがあらかじめ決まっているならば、 VulsRepo を開く際の URL に各種パラメータを指定することで、毎回手動で選ぶ手間が省けます。
従来は VulsRepo を開いて、毎回手動で日付やサーバーを選んでから Submit
ボタンを押して、必要に応じてフィルターを選択する必要がありました。
更新内容
追加
- #189 いくつかのパラメータを指定して、表示対象データを選んで表示できるようにしました。
以下のパラメータが指定可能です。
パラメータ | 用途 | 指定できる値 |
---|---|---|
server | 対象サーバー(コンテナ)の指定 | すべての場合は all 。 複数の場合は + で連結 例)foo.json foo.json+bar.json+baz@foo.json |
daterange | 日付範囲指定 | today yesterday last7days last30days thismonth lastmonth alldays のいずれか一つ |
datefrom | 日付範囲指定 from (*) | YYYY-MM-DD 形式の日付 例)2020-11-01 |
dateto | 日付範囲指定 to (*) | YYYY-MM-DD 形式の日付 例)2021-01-23 |
time | 特定日時の指定 | ISO8601 形式の時刻 例) 2020-02-04T01:25:11Z や 2021-01-25T12:34:56+09:00 |
filter | フィルターの指定 | フィルター名。未指定ならばフィルター無し 例) 01.%20Graph:%20CVSS-Severity%20=>%20ServerName |
(*) datefrom
と dateto
はセットで指定してください。
日付関連パラメータの優先度
高 daterange
> datefrom
と dateto
> time
低
いずれも未指定の場合は最新日を設定とみなします。
例
いくつか例を示します。
最新日の localhost.json
https://monocosel.jp/vulsrepo/?server=localhost.json
直近30日の localhost.json
と raspberry10.json
https://monocosel.jp/vulsrepo/?daterange=last30days&server=localhost.json+raspberry10.json
2020-09-18 〜 2020-11-16 の全サーバー(コンテナ)
https://monocosel.jp/vulsrepo/?datefrom=2020-09-18&dateto=2020-11-16&server=all
2020-02-04T01:25:11Z
の localhost.json
https://monocosel.jp/vulsrepo/?time=2020-02-04T01:25:11Z&server=localhost.json
2020-02-04T01:25:11Z
の localhost.json
と vulsrepo@localhost.json
2020-02-04T01:25:11Z
の localhost.json
を 01. Graph: CVSS-Severity => ServerName
フィルター適用
2020-02-04T01:25:11Z
の localhost.json
を 02. Graph: CVSS-Severity => CVSS-Score
フィルター適用
2020-02-04T01:25:11Z
の localhost.json
を 03. Pivot: Package/CVSS-Severity/CveID/Summary => ServerName
フィルター適用
2020-02-04T01:25:11Z
の localhost.json
を 04. Pivot: Package/CveID => ScanTime
フィルター適用
2020-02-04T01:25:11Z
の localhost.json
を 05. Pivot: CveID/PackageInfo => NotFixedYet
フィルター適用
変更
- ありません。
修正
- #189 不要なデバッグログ出力を削除しました。
Docker イメージ
ishidaco/vulsrepo - Docker Hub
docker pull ishidaco/vulsrepo
docker pull ishidaco/vulsrepo:version-0.4.0
デモ
VulsRepo オンラインデモ を公開しています。
- Amazon Linux 2
- Ubuntu 18.04
- Raspbian 9.13
- Raspberry Pi OS 10
- Oracle Linux 7.9
- CentOS 8.2
- Debian 10
- Docker コンテナ上の Alpine Linux
- Docker コンテナ上の Ubuntu 14.04
に対する脆弱性スキャン結果のサンプルを確認できます。
https://github.com/ishiDACo/vulsrepo/releases/tag/v0.4.0 に対応したものになります。